2008年下大槻 百八炬火(ひゃくはったい)

毎年8月14日に行われる下大槻の百八炬火という行事にお邪魔してきました。
2008.08.14撮影。

祭列1

下大槻の田んぼの畦道で行事は行われます。
夕暮れと共に行列が歩き出します。
先頭の高張提灯には「大槻始祖 大槻小次郎高義」と
「下大槻始祖 原美濃守虎胤」の両名の
名前が書かれております。

祭列2

御神木?や太鼓、竿灯が続きます。
手前に見えるのが藁の束で、これが
百八つ点在する中を進んで行きます。

女神輿

昨年から登場したと言う女神輿。
担ぐのは「なでしこ会」の皆さんです。

万灯神輿1

祭列の最後を行くのは万灯神輿。
この祭事でしか担がれない神輿で、
二十年以上、ここで担がれているそうです。

万灯神輿2

♪やっしょ〜こ〜りゃ よいこらさっせ
という、独特な掛け声で進んで行きます。
その昔、下大槻の氏神様 健速神社の神輿も
この掛け声で担がれていたとか。
担ぎ方は”せり”です。

万灯神輿3

田んぼの畦道を下大槻青年会により、
道幅いっぱい右へ左へと担がれて行きます。

万灯神輿4

南平橋に繋がる道を横切り、一旦
東名ガード下寄りに進んだ後、
再び引き返してきます。
神輿は時に、縦横無尽に担がれます。

燃やされる藁人形1

道の脇には大きな藁人形が立たされており、
その藁人形が燃やされ、その脇を祭列が進みます。

燃やされる藁人形2

この藁人形は斉藤実盛と言う平安時代の武士で、
昔この斉藤実盛が亡くなった後、収穫が悪くなり、
百八つの煩悩を表す松明と共に藁人形を燃やし、
豊作を願うと言うのがこの祭事の一説だとか。

万灯神輿5

田んぼの畦道を抜け、この祭事の本部がある
空地へと神輿は移り、本部前に焚かれた藁の束の
上を担いで渡って行きます。

万灯神輿6

何度も火の周りや上を担ぎ、豊作と共に
下大槻地区の無事を祈り、渡御は終了となりました。

万灯神輿7

下大槻青年会の皆さん、お邪魔させていただきまして、
誠にありがとうございました。
独特な行事を体験させていただき、感謝いたします。
これからも、この伝統ある行事が末永く
続くことを祈っております。



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